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グリーフケアという言葉をご存じですか?

かつて、天野祐吉さんや藤圭子さんが、葬式というセレモニーが無いままという

報道がありました。

どちらもご本人の遺志ということで ご遺族が尊重してそのように取り計らったと

報道されています。


この報道で、あらためて「葬儀」ということを考えました。
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ご遺体が遺骨になって家に戻ってきた時、遺族は大切な人を亡くした事と日常の中で

向き合っていきます。


遺族の悲しみや喪失感を癒すのは、「日にち薬」といわれる時間だけではありません。

想いや気持ちをいろんな方と共有して、癒していく事も大切だと思っています。



私は19歳の時に父と死に別れました。父は突然死でした。

週末の朝、倒れたまま即死と判断され救急搬送もされず、自宅で死亡確認がされました。

そのまま、町内会に教えてもらった葬儀社に連絡をし、自宅で通夜、葬儀会場での葬儀が

執りおこなわれ、慌ただしい1週間が過ぎていきました。


思考回路は停止し、泣くことも出来ず、呆然とたくさんの人が出入りして事がすすんでいくのを

観ていたように思います。


その時間の中でとても印象的なのが、会葬して下さった方々が話してくれた父のことです。

父の年賀状でしか知らない大学時代の友人から、スキーに夢中だった話を聞き、

職場の部下の方からは「仏の○○さん」呼ばれて頼もしい上司だったことを教えてもらい、

父の叔母からは父が生まれたときに家族がどれだけ喜んで長男の誕生を

祝ったかを話してくれました。

 


両 親の結婚当時まだ小学生だった私の叔母(母の妹)を、男兄弟しかいなかった父は

初めてできた妹として、とても可愛がっていた事、母の弟3人(私の叔父)は

カッコイイ兄貴が出来たことがとても嬉しかった事など、

お通夜の時間、火葬場での待ち時間にいろいろと話してくれました。


生き生きとした父の人生。

私の中の父とは、また全然違う父を知ることが出来ました。


私には葬儀が終わってからの1週間の記憶がありません。

寝込んでいたそうです。


母もまた、何も受け止められない不安定な精神状態だったのでしょう。

大黒柱の父を亡くした42歳の母を心配して、祖母が1ヶ月ほど滞在してくれました。


祖母と母と兄弟と、父の話をたくさんしました。

ホントにたくさんしました。


新しく知った私の知らない話も、あらためて母や祖母からも聞きました。

同じ想いを共有しているので、遠慮も何もなく、怒ったり、泣いたり、笑い転げたりしながら

父のことを家族のことをたくさん話したと思います。

 


ファザコンでしたので、父が大好きでした。

でも、父を失ったという感覚が私にはありません。


いまでも父への想いで心は満たされています。

それは、葬儀の場でたくさんの人から教えてもらった生き生きとした父の人生が

あるからだと思います。

そして、父への想いを家族で共有できた、たくさんの話し合いがあったからです。




50歳という働き盛りで逝ってしまった父の葬儀はホントにたくさんのご会葬をいただきました。

会社関係、友人、弟のボーイスカウトの関係、近所の方、親戚縁者・・・・

いろんな方が送って下さいました。


まだ学生だった娘には、ほとんどが知らない方ばかりですが、それが父の生きてきた世界なんだと

感じていました。


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私は、大切な人を送るときは、是非「葬儀をして欲しい」と思っています。

葬儀をされる本人よりも、残される人にとって必要な時間だと考えています。

棺の蓋が閉まる時、その人と共に歩んだ時間が終わることを知ります。

そして、次の時間に向かって歩み出さなければいけないのです。

そのための起点になるのが葬儀です。
 


また、私の人生の中で出会ったたくさんの方達。

そのお別れの場の葬儀に是非行きたいのです。


「ありがとう。」と伝えたい。

そして、どんな付き合いだったか遺族の方に伝えたい。

「素晴らしい人だったのよ」って。


なので、私は直接ご縁が無かった方の葬儀にはほとんど伺うことがありません。


葬儀は 残された人達のためにあるのです。

宗教がある人は宗教の儀式で。

無宗教だとしても、お別れの儀式として葬儀を考えて欲しいです。



「葬儀は残された人達のためにあること」を覚えておいて欲しいのです。

これから死ぬ人は、簡単に「葬儀はしない」という選択を遺族に与えないで下さい。

故人の想いを叶えたいのが遺族です。

そう言われてしまっては やりたくても出来ないじゃないですか。

 


「義理の会葬を回避するために葬式をしない」
 

「家族が知らない人ばかり来ても可哀そうだからやらない」ということなら、

生きている今、事前に葬儀社と相談してみる事をお勧めします。


ちゃんとした葬儀社なら、いろんな方法を一緒に考えてくれます。

分かり合える葬儀社を探して何軒も聞いてみたり、友人の口コミなどで

探してみたりできるのは、急いでいない今だからです。



また、どうすれば良いのかを、私も貴方と一緒に考えて、お手伝いする事が出来ます。

想いを整理していけば、漠然としている事がはっきりと見えてきて、愛する人達にとって

最適な方法を考えて行動することが出来るようになっていきます。

 

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