取材について
主宰の杉下です。
雑誌や新聞、テレビなどの取材をたくさん受けています。
エピローグドレス「光の庭」を知ってほしいので、積極的に受けています。
「人生を讃えるハレの衣装、フォーマルの葬送」という、尊厳のあるお見送り。
言葉に出して言うと、「わかっていても、できていない事だわ」と、インタビュアーの方に言われます。
死装束は最後に身体がまとう衣装です。
お宮参り、七五三、成人式、結婚式など人生の節目を祝っていたのと同じように最期も人生を讃えたい。
その衣装があることを、皆様に知っていただきたいのです。
オートクチュール刺繍
フランスのオートクチュールで使われている手刺繍のテクニックで、パリに専門の学校があります。
パリコレなどでみる、壮麗な刺繍のテクニックです。
フィロザ美南さんは、横浜にアトリエを持ち活躍されている刺繍作家さんです。
パリに留学して実践のキャリアも積まれています。ご縁があって「光の庭」の刺繍をしていただきました。
お時間があるときにオーダーも受けていただけます。
今回の刺繍はコードやパールなどをあしらった、エンブレムのような刺繍は、とても立体的でエレガントです。
こちらは、母のために作ったハリウッドドレスのバックに仕立てました。
オートクチュール刺繍のテクニックはたくさんあります。大きく立体的に作れるのも特徴の一つです。
チュールレースを花のように作ったり、スパンコールで絵画のように刺繍したり、変幻自在。
いくつか「光の庭」のために、刺繍をしていただいています。バックなどの小物や、ドレスのポイントにお使いいただけます。
主宰の杉下です。
地域密着型の産婦人科様とのお話で、新生児のドレスを作るお話がありました。
そのお話の際に、セレモニードレスのようなドレスをいくつかお創りしています。
このドレスも、新生児用サイズですが、たっぷりのスカートを合わせて、とてもエレガントです。
レースが美しいドレスです。
主宰の杉下です。
「百合」について話していると、まだまだ伝えたいことがあります。
足元です。
ドレスの裾は リバーレースなのでレースの形状のまま放たれています。アンダースカートがちゃんとありますので、足が見えることはありません。
右下から覗いているのは 布ブーツです。薄い中綿を入れて、足を包むようにいたします。
つま先部分に レースを縫いつけています。 足先まで美しくエレガントです。
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主宰の杉下です。
もう少し「百合」の話を続けたいです。
肩を覆うケープです。
シャンタンという素材に 薄く中綿を入れて、ふっくらと作っています。
シャンタンは、もともとはシルクで作られる素材です。今はポリエステルで復元されていますけどね。
山蚕(やさん)という、屋外で暮らす天然の蚕が紡いだ糸は太くなったり細くなったりワイルドなんです。
その糸をを織り上げると、途中で急に太くなったような斑の盛り上がりのある生地になります。
絹の持つ内側から光を放つような光沢。フォーマルな素材として最高級なものです。
ポリエステルでコピーしたシャンタンを使って、美しいモールやレースを配して、コットンパールを載せました。
お顔回りを明るく、エレガントにいたします。
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主宰の杉下です。
今日も 百合の話をいたしましょう。
首元には 長くて美しいレースをたっぷりつけました。
横たわっていても、あごを覆い、唇の下あたりまで届きます。
首回りの傷も見えません。やせてしまった頬も分かりません。
美しい目元と、鼻筋、そして唇を引き立てます。
中世のマダムのような、凛とした美しさ。
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主宰の杉下です。
今日も、「百合」の話です。
ご遺族の方が、お着付けに参加できるドレスを作りたかったので、手元にリボン。
お母様やおばあ様に声をかけながら、「おばあちゃま、大好きだったわ」と、お孫様が結んであげることもできます。
御仕度を手伝うことは、大きな癒しにもつながる事。
手の甲を覆う美しいレースと手首のリボンで、美しく装わせてください。
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主宰の杉下です。
一番最初に出来たエピローグドレスが「百合」です。
すこし、百合の話をしましょう。
エピローグドレスを作ることを決めて、2年ほど、たくさん試作を作っていましたが、なかなか思うものができず、試行錯誤をしていました。
その時、「全身リバーレースのドレス」が作りたくなり、生地を探し始めると、イメージ通りのレースに出会いました。
そして、私の母を想いながらデザインすると、スルスルと絵が描け、あっという間にイメージが固まります。
最初のデザイン画とはだいぶ違ってきましたが、エピローグドレス第一号の「百合」が、出来上がったのです。
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