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エピローグサロンをつくる その1

光の庭 代表 杉下です。

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<エピローグドレスを探している人に どうすればお届け出来るのでしょうか。>

 

「エピローグドレス」という死装束を製作していくことを決めてからも、

ドレスを探している人に
どのようにしてお届けできるのだろうか。

 

そのことをずっと考えていました。

 

私がつくりたいのは、「自分のため、家族のため、愛する人のためのエピローグドレス」です。

 

実際に手にとって見て欲しい。

出来れば最大限のご要望を聞いて、私がその想いを叶えるドレスを
デザインしてあげたい。

 

そう思っても、私のしているコスチューム製作は会社が相手の仕事ですので、

私のアトリエには
とくに打合せスペースも無く、個人のお客様とゆっくりお話も出来ません。

 

セミオーダーや既製品だけでネット販売も考えてみますが、

ホントに欲しいモノをお届けできるのか、不安でした。


 

ネット店舗にドレスだけあっても、見たこともないジャンルのドレスを安心して購入出来るとは
 

どうしても思えないのです。

 

「エピローグドレス」の構想が出来てから1年後の11月にニューヨークに行く事になりました。

 

美術館と本場のゴスペルを体験するためです。

 

ニューヨークはひとり旅で、初めての土地でしたが、たくさんの人の笑顔と相手を思う

 

やさしい気持ちに触れて、幸せに過ごしていました。

 

そして、日曜日の朝、ハーレムの教会のミサへ行き、ホントのゴスペルを体験します。

 

その教会では観光客も積極的に迎え入れてくれて、クワイアと一緒に歌います。

 

そして、歌の間にはクワイアのリーダーが語ります。

 

「となりの人とハグをして下さい。貴女は一人ではなくて、神と隣人と共に生きています」 

 

ミサのためにエレガントな帽子をかぶりドレスアップした高齢のアフリカ系米国人が、

 

私をふわりと抱きしめてくれます。

 

「God bless you」、耳元でささやいてくれました。

 

とても嬉しく、幸せな瞬間でした。何の縁もない外国人観光客の幸せを願ってくれるのです。

 

手が触れて、声が直接耳に響きます。

香水の香りも一緒に私を包みます。


 

このあと、日本に帰るまで、ずっと私は考えていました。

この時の幸せな気持ちはなんだったのだろうと。


 

この経験は私の中に大きな流れを作ったように思います。

引っ込み思案な状態で、
誰かに届けたいモノを作る事なんて出来ないのです。

 

私が一歩踏み出して、ドレスを創りたい人に近づかなくちゃいけないんです。

 

 一生懸命考えた結果は、やはり対面してちゃんとお話をして、

ご要望を受け止めていきたいということでした。

 

ドレスをお客様と一緒に創るために、「サロンをつくろう」と、決めました。 

 

たくさんのご要望を聞き、一緒にデザインを考え、レースや生地を選び、

ドレスを形にしていくには、ゆっくりと落ち着いて話が出来るスペースが必要なのだから、

そのようなサロンを作ればいいと
気がついたのです。


 

そして、光が溢れるような空間で、完全予約制のゆっくりと話が出来る場所を探そうと

ネットでいろいろ検索を始めました。


 

一軒家や最上階のルーフバルコニーがあるマンション、横浜ならではの洋館。

 

夢はいろいろと膨らみます。

 

でも、意外に光溢れる空間は難しくなかなかありません。

 

「夏頃までに見つければいいかしら。」と、日常の仕事にかまけて

あまり熱心ではない探し方でしたが、何回検索しても必ず登場する物件がありました。


 

公園に面した室内に螺旋階段のあるマンションです。

見せてもらったら、条件にぴったり。

 

まだ、新年を迎えたばかりで、ちょっと予定より早い気がしましたがここに決めました。

 

横浜の中心にある緑溢れる公園に面した場所です。

大きく開いた窓から光が降りてきます。


 

気持ちいい空間に出会えました。

 

日常のコスチューム製作の仕事の合間に、サロンオープンの準備を進めていきます。

 

ここに来たいと思っている人がドレスに何を求めているのか、

エピローグに向けて何を思っているのかを考え、調べ、

いろいろとお話を聞いていきました。


 

そして、もう一つの事に思い至るのです。

 

「エピローグサロン」にしようと。

 

<エピローグサロンをつくる その2>へ続く

 

 

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