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スタッフブログ

納棺師として 人生の最期を美しく整えるプロの矜持

【対談企画】葬儀の世界のプロに聴く Vol.1納棺師 丸山裕生さん

「対談企画」葬儀の世界のプロに聴く シリーズ一覧

Professional Profile Vol. 1

あまねや

納棺師 丸山裕生(まるやまひろみ)様

https://noukanshi.net/

エンディングドレスを作り始めてから、ご葬儀の世界のさまざまなプロにお目にかかります。どなたも信念や思いを大切にされ、人生のお見送りに向き合っていらっしゃいます。ご葬儀の各分野で活躍されるプロの皆様に、わたくし、杉下由美が直接お話を伺い、blogで「葬儀の世界のプロに聴く!」シリーズとしてご紹介したいと思います。なかなか知られることのないご葬儀のプロの世界にぜひ触れてください。

初回にお話を伺うのは、フリーランスの納棺師、丸山裕生(まるやまひろみ)さんです。大学を卒業後、納棺師の専門会社に約15年勤務したのち、2018年、フリーランスの納棺師として独立されました。納棺師歴19年の丸山さんに、お仕事の内容や心掛けていることなどを伺いながら、私たちが納棺師の方にリクエストできることも、教えてもらいました。思いがけず、さまざまな願いを叶えていただけるとわかり、驚きました。

 

心の炎が消えることはなかった天職との出会い

杉下

丸山さんは、どうして納棺師になられたのでしょう? 何かきっかけがあったのでしょうか?大学を卒業したばかりの若い方が最初に選ぶ仕事としては、大変珍しいと思ってしまいました。

丸山

もともと、働くなら「人を助ける仕事がしたい」という思いがありました。はじめは、人の幸せに関わるブライダル業界への就職を考えていたのですが、結婚式というのは、誰にとっても幸せの絶頂のときですよね。誰かの幸せに関わるお手伝いをするなら、「自分自身がその方たち以上に幸せでなければ、幸せに水を差してしまいそう…、私には自信がない」となぜか思ってしまったのです。そこで、発想のベクトルを逆に向けました。誰かを亡くして「悲しい」思いをされている方に寄り添い、幸せ度でいえばマイナスからできるだけゼロのレベルまで近づけるようサポートすることが、私にあっているのではないかと考えました。

葬祭業界のことを調べていく中で、納棺師を養成して派遣する会社を見つけて、初めて「納棺師」というお仕事の存在を知りました。両親は、ご遺体に直接関わる仕事と知って猛反対しました。私は2003年入社なので、映画の『おくりびと(2008)』はまだ公開されておらず、今よりはずっと理解されていない仕事だったと思います。

入社して納棺師として仕事を始めると、あらためて大切な方を亡くして悲しみの中にいらっしゃるご家族に寄り添うお仕事に、「これだ!」という強い思いがわきあがりました。15年間の会社勤めを経て独立をして、納棺師歴は19年になりますが、一貫して心の炎は消えることはありません。

 

最期のときを整える納棺師という仕事

杉下

丸山さんの信念が伝わってくるお話ですね。今でこそ『おくりびと』やドラマなどで納棺師という存在は知られるようになりましたが、それでも専門職というよりは葬儀社のスタッフの一員、という認識のような気がします。具体的には、どのようなお仕事をされているのでしょうか。

 

 

丸山

ご葬儀は、ご遺族の悲しみを癒やすグリーフケアとしてとても大切です。そのお身体をご家族が知っている生前の状態にできるだけ近づけるようにするのが、納棺師の仕事です。

納棺師は葬儀社からの依頼を受けて葬家様に伺い、ご遺体を生前のお姿に近づけるよう、お化粧や修復、着付けを施して整えます。お元気なころの顔付きやお顔の色味、髪形や、全体の雰囲気など、ご家族とお話をしながらご希望を確認していきます。お話はもちろん、お写真などを見せていただくと、納棺師はとても助かります。

そして、最期の衣装にお着替えをさせていきます。納棺師はほとんどの服を着つけることができます。生前に愛用されていたお洋服は多いですね。

趣味の社交ダンスのドレスやお気に入りの着物、男性はお仕事に情熱を注がれていたころのスーツをお召しになることもあります。できるだけ生前に近い姿となるよう故人様の最期のときを整え、ご遺族が心ゆくまでお別れができるよう、心掛けています。

 

ご逝去直後のエンゼルケアとは違う、ご遺体のプロだからこその処置

杉下

亡くなったその直後から、最愛の家族とできるだけ長く一緒にいたい、美しい状態でゆっくりお見送りしたいという思いはどなたにもあると思います。今はドライアイスだけでなく、エンバーミングや気化する薬剤などの技術で、傷まないご遺体とできるだけ長くお別れの時間をもつ選択肢もありますね。

 

丸山

ご遺体をできるだけ美しい状態で…というご希望は増えています。エンバーミングは、もともとは海外の宗教観に基づき、「復活のためにBODYを残す」という思想から生み出された技術です。日本では50日以内に火葬することが条件で、エンバーミングが認められています。私がこの業界に入った当時、必ず火葬をする日本では流行らないだろうといわれていましたが、この20年間で増えてきたと感じます。

特にエンバーミングまでしなくても、美しい状態を作るために納棺師ができることはたくさんあります。

納棺師が行う具体的な処置は、

・口と目を閉じて、ふくみ綿などでふっくらとしたお顔付きにする

・着付け+宗派による旅支度

・産毛、髭剃り

・ドライシャンプーと整髪

・顔色を整える(フューネラルメイク)

・保湿

などで、これらの処置を約1時間から1時間半で行います。ご闘病で痩せてしまったお顔を直したいというご要望は、特に多いです。美容注射に似た技術を使う場合もありますよ。

 

杉下

短時間でこれだけのことを行うのですね。家族が見ていてもよいのでしょうか。

 

 

丸山

もちろんです。お着替えや保湿クリームを塗っていただくなど、ご家族にお手伝いしてもらうこともあります。ご遺体は生きている身体とはまるで状態が異なり、どんどん乾燥して変化が進みます。変化を抑えるには、特に保湿が重要です。ご家族にはできるだけ保湿ケアをお願いしたいところです。市販のクリームで構わないので、お顔や首、手、唇などに油分を補っていただくだけでも、ご遺体の状態を保ちやすくなります。ご遺体は血液がさがり、お顔に血の気がなくなってしまいます。できるだけ生前のお姿に近い状態にするためにも、女性に限らず男性もナチュラルなメイクは施した方がよいと思います。

杉下

病院の看護師さんがエンゼルケアでお化粧をしてくれたのでメイクは不要、と思われている方もいらっしゃるのではないでしょうか?

丸山

看護師さんが行うエンゼルケアは、あくまでも亡くなられたときに施すお身体の保全がメインで、お化粧は日常のお化粧と同じ感覚です。ご遺体の状態は刻々と変化します。お顔は特に変化しやすく、通常のお化粧をするエンゼルケアだけでは最終的にお顔色が変わってしまうこともあります。

看護師さんが看護のプロであるのに対し、納棺師はご遺体のプロです。火葬の順番待ちなどでは長い期間ご遺体を保存する必要があります。火葬までの間のご遺体の変化を予測して、お身体の状態を保つ期間をしっかり把握したうえで、変化を抑える処置をするのが納棺師の仕事です。ご遺体の変化も納棺師の役割も、ほとんどの方は知らなくて当然ですが、これからはもう少し知っていただく努力をしないといけませんね。

 

シンプルで個性を発揮した葬儀は可能

杉下

グリーフケアのためにもお別れのセレモニーはとても大切です。でも、いざ葬儀を行うとなれば、どうすればいいかわからないから葬儀社のプランにお任せ、というケースが多いと思います。心情としてとても混乱している時間の中、プランに入っていることは本当に必要か?必要ではないものも含まれているのではないか?と、内容を理解するのは大変ですよね。納棺師さんのお仕事を理解しているとして、もしプランに入っていないときには、自分で手配したいと思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。丸山さんはフリーで活動されていますが、個人から直接依頼を受けるケースはありますか?

丸山

数は少ないですが、あります。私たちの仕事は葬儀社からのご依頼がほとんどですが、最近は葬儀社に「直葬」を依頼しながら、メイクやお花はご家族ご自身で手配される方もいらっしゃいます。ご自宅で故人様を囲み、ご家族や親しい人でとゆっくり過ごすお別れを、告別式の代わりにされる方もおられます。故人様の好きだったウナギを皆さんでいただきながら、思い出を語り合うことでお別れの場とする方もいらっしゃるのです。

「葬式不要、戒名不要、墓もいらない」と言われる方でも、ご家族にはお別れの時間が必要ですから、オリジナルで考えていただいてもよいと思うのです。そんなときに、納棺師を呼んでくださればお身体とお顔をきれいに整えることができます。私たちプロを使うことで、故人様とご葬家様にふさわしい新たなお見送りを考えていただくことができるのではないでしょうか。また、最近はお寺からのご依頼もあります。主に檀家さんがいらっしゃるお寺ですが、もはやお寺さんが葬儀社となりご葬儀を行うケースですね。

今、従来型のご葬儀だけでなく、家族葬など参列者が親族だけのクローズドな葬儀、お通夜から初七日までを一日で行う一日葬、直葬など、ご葬儀の形は多様化しています。コロナ禍で加速した感がありますが、特に最近は簡素な葬儀が好まれています。家族葬はその典型ですね。

納棺師の仕事はオプションになることも多く、明記されていないこともあるので、納棺師の役割を知らないまま選ばれない可能性があります。「着せたい服があったのに着せてもらえなかった」というお話を伺うことがありますが、知らないうちに納棺師を入れないご葬儀を希望されたケースかもしれません。「費用を抑えたいのだろう」という葬儀社の思い込みから、私たちの仕事が案内されないことがあったら残念です。お式がシンプルであっても、ご遺族の個性やポリシーは発揮してよいのです。ご家族だけでお別れするときも、ご遺体を整えるプロの仕事を加えていただき、思い出に残る上質なお別れの時間になるといいなと思います。

 

見せかけではない本当に美しい光の庭のエンディングドレス

杉下

丸山さんには、光の庭のエンディングドレスをご覧いただきましたが、いかがでしょう? 率直なご感想をお聞かせいただけますか?

 

 

丸山

光の庭のエンディングドレスが、「寝ている状態」を前提に商品を見せていて、他社のドレスとは異なることにまず感心しました。そして何より美しい。見せかけの美しさではなく、本当に美しい生地、レースをふんだんに使っていらっしゃるのだと、実物を拝見してあらためて感動しました。

 

杉下

人生を讃え、ハレの旅立ちを演出する美しいドレスをイメージしてデザインしています。寝ている方にお召しいただくことが、普通の服と大きく違う点です。型紙も縫製も作り方も、通常の衣服とは全く違うコンセプトで制作しています。例えば参列者は、故人のおへそのあたりからお顔を見ますよね。見上げるように見るという参列者の視点を前提に、デザインに工夫をこらしています。そして、ご家族や納棺師さんたちが着せやすいよう、細部にさまざまな工夫をしています。ほかにもまだまだ工夫している点はあるのですが、話が長くなりそうです(笑)。

丸山

お袖も手を通しやすそう…。実際に着せる体験をしながら、エンディングドレスの工夫のポイントを知りたいです。納棺師は、普通の服は着せ慣れていますが、光の庭のドレスは工夫されているので初見で着せるのは逆にわかりづらいかもしれません。着せやすさのポイント、どの点に注意すれば最も美しく見えるようになるかなど、着付けの説明書があるといいですね。

杉下

なるほど、それは重要なポイントですね。ご家族でも着せられるようにと製作していますので、説明書については考えます。動画を用意してもいいかもしれません。

 

丸山

これだけ美しいドレスであれば、やはり「魅せる美しいお着せ替え」の手法を考えてみたくなります。納棺セレモニーにしてもいいですね。実は、故人様のお着替えをご家族と一緒にすると、達成感で場が一つになる空気が生まれるのです。すべてをご家族が着つけることは、ご遺体の状態にもよりますし、お気持ちの部分でもハードルが高いかもしれません。エピローグドレスを購入して、美しく着つけてメイクも施す納棺師をご紹介できるプランがあってもよいのではないでしょうか。

 

杉下

そういえば、実際にご要望がありましたね。遠くの病院で亡くなられたご家族に、エンディングドレスを着つけて葬儀まで付き添っていただける方をご紹介してほしいと。そのときは私自身、まだ葬儀業界にネットワークが少なかったのですが、それでもなんとかご縁をたどって丸山さんにご相談させていただきました。

 

丸山

そうですね。今までにない、特殊なケースでした。ぜひご一緒に、葬家様のお役に立ちたいと思いましたので、お引き受けしました。これからもいろいろなご要望があると思いますが、精一杯お応えできるよう頑張ります。

 

杉下

最後に、納棺師としての丸山さんの想いを教えていただけますか。

 

丸山

ご遺体は故人のお身体であり、命の学びを実体験として得られる場です。「死」を受け入れ、自分の中に落とし込んで感情を閉じ込めておかない、それが悲しみに折り合いをつけるグリーフケアです。ご家族それぞれのお考えはあると思いますが、生き抜いたご家族の最期に、できるなら小さなお子様にも立ち会ってもらえたらなと思います。

私は、ご遺体は故人からの最後のギフトだと考えています。だからこそ、お見送りの場はできるだけ美しく整えられた状態にしたいというのが私の願い。おひとりおひとりの人生の終わりに立ち会うことで、日々学びを得られる納棺師という仕事は、私の天職です。

 

杉下

やっと今は自分なりに考えたプランで、故人にふさわしいお見送りができる時代です。私たちの力をどんどん活用してほしいですね。丸山さん、今日はありがとうございました。

取材:2022年4月

文中敬称略


 

お客様からのメールをご紹介します。

お客様から、メールを頂きました。

ご紹介の了解は頂いてます。

この方は、購入のタイミングを悩みながらメールをくださいました。お母様の余命宣告のあと、自宅で看護をしながら、お看取りの準備に悩まれていました。

私からは「購入は6~7割の方がご生前です。ご逝去のタイミングですと、とても忙しくなりますので前もって用意される方も多いです。」とお伝えをいたしました。

その後、すぐにご購入いただいてます。

 

 

—お客様からのメール—-

少し前に購入させていただいた〇〇と、申します。

今秋、母は、旅立ちました。前もって購入していたので、すぐに、ドレスを着せてもらうことができました。

ドレスを着た母は、本当に美しかったです。

光に包まれて輝いてました。

訪問医の先生も、こんなのがあるのねと感動されてました。

Facebookで記事アップされてました。(笑)

エンジェルケアをしてくださった看護師さんも、美しいと絶賛してくれました。

訪問看護師さんの間で話題になってるみたいです。(笑)

葬儀屋さんからも、後からお礼のお手紙で眠れる森の美女みたいでしたとほめていただきました。

みんなから、きれいきれいと言われて、母の顔がほころんだような気がしました。

エンディングドレスを作っていただき、本当にありがとうございました。

おかげさまで、悔いなく母を旅立ちさせることができました。

〇〇〇〇

 

—主宰 杉下からの返事—

メールをありがとうございます。

~中略~

〇〇様がお母様の為に用意されたエンディングドレス。

とても美しくお似合いになっていたご様子が伺えて、胸が熱くなりました。

皆様の心の中にも美しいお母様がずっと残っていかれると思います。

お知らせくださいまして、ありがとうございます。

ブログも拝見いたしました。エンディングドレスのご紹介もいただいてありがとうございます。

~中略~

光の庭のHPもちょうどリニューアルをして、年内は情報の整理をしております。お客様の声、というところも作りました。そちらに掲載させていただきます。

急に秋が深まってまいりましたね。お疲れが出ませんように。

この度はありがとうございました。

 

—-お客様からの返信—

掲載の件 承知いたしました。

私も、早く購入することにためらいがありました。

でも、長く保存しても、大丈夫な材質で作られているという説明があったので、思いきって、購入いたしました。

亡くなってすぐに、着替えさせることができたので、身体も硬直しておらず、綺麗に着せることができました。

購入しておいて、よかったと心から思いました。

母は、食べ物が食べられなくなっていたので、骨と皮だけの細い細い身体でした。

「寝姿が、美しいようにデザインされた」と書いてあったように、ドレスを着たらふっくらとして、ふっくらとしたお袖のデザインが、とてもよかったです。

亡くなった時、ドレスを着た美しい母の姿が、目に焼き付いております。

家で亡くなったので、葬儀場に行くまで家で12時間くらいいました。

ドレスとベールの母は、本当に寝ているようでした。

最近は、納棺したときしか、顔に布をかけないみたいです。

納棺したあとは、顔が見られるように、ベールを取るので、

ベールで、髪の毛を隠すことができて、華やかになりました。

 

エンディングドレスを知らない人がたくさんおられます。

もっともっと広告して、必要とされているかたに、伝えてあげてください。

私の友人も私の話を聞いて、自分の母に着せたいと言ってましたよ。

私自身も、子供に頼んでいます(笑)

 

エンディングドレスを作っていただき、本当にありがとうございました。

〇〇〇〇

ウエディングドレスの様なエンディングドレス

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高級な輸入レースを使った とても華やかなエピローグドレス。

ドレスのオーダーを承って、イロイロとご希望を伺っていくと、とても華やかなレースを使ったドレスを希望されていることに出会います。

まるでウエディングドレスの様な華やかでエレガントなドレス。

 

私が母のために作ったエピローグドレスも エリザベス・テーラーとグレース・ケリーのウエディングドレスをデザインベースにして作りました。

キャサリン妃と同じレース屋さん(フランス)から届いたレースをふんだんに使い、重厚なシルクの生地を使い、ベールも、バックも、棺かけも作っています。

上半身をすっぽりと包み込むベールも スパンコールやパールを使ったレースを散りばめています。

そうそう、このドレスにはニックネームもあります「ハリウッドドレス」です。

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ご依頼を頂いて、個別にお伺いして、オリジナルのオーダードレスをお作りする場合も、いろんなレース遣いをしてデザインしてきました。

「ウエディングドレスの様な」というご要望は多いのです。

 

いままで「光の庭」のエピローグドレスは、<フォーマルな第一礼装>をイメージしてデザインしてきました。

皇室の式典などで着られているドレスが洋装の第一礼装になります。結婚式などで親族の女性が着用されたりもしますね。

着物の第一礼装の「留袖と同じ格式」になります。気品あるエレガントなロングドレスです。

ウエディングドレスとは違う世界観のドレスです。

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◆エピローグドレス 「真珠」帽子付きドレス 

詳細は こちら

/shop/products/detail.php?product_id=17

 

ドレスと言っても、いろいろなタイプがあります。

イブニングドレスやセレモニーのドレス、演奏会のドレスなど、いろんなシーンに合わせて使い分けていくものです。

その中でも エピローグドレスとして、美しく着ていただけるドレスを求めて フォーマルドレスをお作りしていました。

 

「光の庭」の既製品ドレスでは、この「華やかなドレス」が難しくて、イロイロと悩んでいました。

主役であるドレス。品格のあるドレス。そして、美しいエレガントなドレス。

デザインは二転三転いたしました。

オーダーのドレスと同じに製作すると、素材も高価で、縫製も一流の職人にお願いして、オリジナルのデザイン、唯一の型紙、すべてが合わさると 既製品として、通信販売でとても販売が出来ないレベルのドレスになってしまいます。

悩みました、考えました、試作をいくつもつくりました。

そして、コロナ過ですっかりイベントユニフォーム系のもう一つの仕事がなくなり、たくさんの時間が出来ました。

しっかりとドレスの開発ができました。

そして、やっと出来ました。「華やかなドレス」です。

 

まずはドレスは新たに3つのタイプをつくりました

「美しいレースを主役にした限定品のドレス」

ベールをセットにした レースの美しさを全面的に出した華やかなドレスです。ウエディングドレスの様なドレスはこちらの事でしょう。

ドレスのベースデザインは、「光の庭」の基本形を使います。繰り返し検討されてきた「寝姿が最高に美しいシルエット」

この型紙は、何回ものリニューアルを繰り返し、今、最高に美しい 横たわった状態で着用するドレスの型紙です。

ベースドレスの素材は シルクの様な高貴な光沢を放つシャンタン。フォーマルに使われる素材です。

 

その基本のドレスの上に、レースを配していきます。

ベースがシンプルなので、レースがとても映えます。

そして、レースが限定品なので、ドレスも一つのレースに付き、1~3着程度の製作しかありません。 どのドレスも限定品になります。

また、レースを変えて、新作を作っていきます。

 

◆「庭苑」

ち密な刺繍に パールをたっぷりと載せ、透明なスパンコールが小さな光を放ち、レースの美しさに圧倒されます。

このレースには西洋の庭苑の様なリズミカルなエレガントさがあります。

そして、ドレスの全面にレースが広がり、重厚なボリュームを感じます。セットのベールは、お顔の周りにレースを配して華やかさを盛り上げます。

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「庭苑 薄紫」詳細は こちら

/shop/products/detail.php?product_id=123

 

◆「こもれび」は、ボリュームのあるメインのレースをベールの裾部分に使いました。参列者から見た時に いちばんお顔が映える胸元にレースで華やかな演出をします。

ベールをはずすと、オーガンジーで作った小花のブーケがふわりふわりと配されたドレスになります。シャンタンの生地の美しさとレースの愛らしさで気品にあふれるドレスになりました。

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「こもれび」詳細は こちら

/shop/products/detail.php?product_id=121

 

まだ、これからもレースのドレスはいくつか出来上がってきます。

 

2つ目のドレスです。

「シンプルでモダンなドレス」

イブニングドレスをイメージした シンプルでモダンなドレスは、ベールやアクセサリーも自在にコーディネート出来ます。

ドレスのベースデザインは、レースと同じく「光の庭」の基本形を使います。繰り返し検討されてきた「寝姿が最高に美しいシルエット」

横たわった状態で着用するドレスなので、マネキンに着せたり、立って着ると、変なシルエットになってしまいます。写真に撮るのに苦労をします。

ベースドレスの素材は シルクの様な高貴な光沢を放つシャンタン。フォーマルに使われる素材です。

ベースドレスだけでも十分にエレガントです。

 

◆「モダンパール」

袖にコットンパールをたくさん配した、エレガントなドレスです。

ネックレスやベールなどコーディネートも楽しんでいただけます。

写真はコットンパールのネックレスを合わせてみました。(イヤリングもセットになっています)

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「モダンパール 白」詳細は こちら

 

3つめのドレスはまた改めてブログでご紹介します。まずは写真だけでも。

「シンプルでプレーンなドレス」

<雅(みやび)>

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「雅(みやび)」詳細は こちら

/shop/products/detail.php?product_id=125

 

これでやっと「光の庭」に華やかなレースのドレスが ラインナップ出来ました。

それに合わせて、ベールなどのコーディネートも生まれています。また、紹介していきますね。

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「庭苑 珊瑚色」詳細は こちら

 

髪を失くされても大丈夫な帽子<天の冠>

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深く深くかぶることが出来る帽子をつくりました。

そして、フォーマルでエレガントな帽子。エピローグドレスを着用しても全く見劣りしないエレガントな帽子です。

<天の冠>と、名前を付けました。死装束の帽子としてデザインされ工夫された帽子

このマネキンも実はスキンヘッドです。でも、この帽子をかぶるとステキでしょ。

闘病で髪を失くされる方はとても多いです。また、高齢で髪が痩せてしまった方も多いです。女性ならではの悩みです。

深く、深くかぶることで、耳もモミアゲもすっぽりと隠れます。

気になっているところが、この帽子ですべて隠れます。

そして、エレガント。 ターバンのような気高い印象があります。

 

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 一番のポイントは、斜めのパーツ。これが動きます。

このパーツが帽子に固定されていないので、気になるところまでパーツを引っ張ることが出来ます。耳もすっぽり隠れます。

そして、おでこ部分のレースもポイント。取り外すことが出来ます。

前髪のつけ毛をすると、ご生前の印象に近くなる場合もございます。両面テープでつけ毛を帽子に貼ります。ちょっと奥の方にテープを貼ると自然な感じになります。

納棺師さんや葬儀社様に相談されると どうすれば良いか一緒に考えてもらえます。

 

お着物に合わせることが出来ます。ふつうのお気に入りの洋服に合わせる事も出来ます。

光沢を抑えたシャンタンという生地でフォーマルに使われる素材です。華美にならず、控えめでエレガントです。

帽子だけを光の庭で購入される方もいらっしゃいます。

 

光の庭では「人生を讃えるハレの衣装」を考えてデザインして、ご提供しています。最期を美しく見送りたい。見送られたい。というお気持ちに寄り添っていきたいのです。

今までも髪を失くされた方に向けて帽子などを、いくつも製作しながら考えていました。スカーフタイプも作ってみました。

やっと、これなら大丈夫という帽子が出来たのです。死装束の帽子としても、全く違和感がないのと、美しい。

着用される人をホントに美しく、きれいにみせてくれます。

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美しいエンディングベールができました

 美しいエンディングベールができました。<珠のベール>です。


死装束にふさわしい綺麗なベールをつくりたいと、ずっと試行錯誤していましたが、やっとできました。

横たわった寝姿だから出来る この形のベール。新しいベールの形の誕生です。

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<珠のベール>と名前を付けました。ベールが丸くふっくらとお顔を包む形状が 真珠の「珠」のイメージです。
柔らかなチュール1枚でふんわりと、光を集め、光をまとい、光に包まれます。
お顔は綺麗にはっきりと見えて、チュールの効果で気品にあふれてさらに美しく感じます。
お顔回りを囲むレースもエレガントです。

 

 

 

8年前に「光の庭」ブランドをはじめてから、寝姿にピッタリなベールを考えて、いくつも試作を繰り返してきました。
最初に作ったベールは「真珠ライン」 お顔にのせるタイプのベールです。

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これを超えるベールは 難しかったです。
でも、立ち姿でつける「美しいウエディングベール」と同じように、寝姿でつかう「うっとりするような美しい死装束のベール」が他にも必ずあると思い、アイデアが見つかると試作を作っていました。

 

ここで、新しいベールとの出会いがあります。

<友人のお母様に贈ったベール>です。

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友人のお母様は「エピローグドレス真珠」を着用してくださいました。帽子とセットの柔らかなクリーム色のスーツドレスです。

エンディングベールは 私が手作りで思いを込めて縫い上げて、お届けしました。上の写真がそうです。

フランス製の幅の広いレースで作ったコンパクトなベールです。お顔のところには透けるチュールです。周りのレースが立ち上がり、お顔をつつみます。

皆様に レースに包まれたお顔をはっきりと見ていただけました。

ドレスを着用してベールを付けているお姿は、映画女優の様にエレガントで美しく、ご参列の方々に称讃いただきました。
ご生前のお母様がとてもおしゃれだった事や、美味しい料理をふるまっていた事など、お話が尽きることなく、にぎやかにお見送りできたと思います。

<お顔がきちんと見えるベール>は、着用されている方を、話題の中心にいたします。何度もお顔を拝見して心にお姿をきざみます。ホントに、うっとりするほど美しいお顔で眠られていました。
私もお母様のエレガントで美しいお顔が心に強く残っています。そして、出逢った時間を繰り返し思い出します。

お顔がちゃんと見えること。このベールが初めてでしたが素敵な効果が満載でございました。

そして、このベールの形は独特です。
お顔を包むようにレースで囲んでチュールを膨らませます。横たわった寝姿だからこそ出来ました、新しい形です。

 

このベールを贈ったことがきっかけで 生まれたのが「珠のベール」です。

「光の庭」の為のデザインで、超特急で撮影用サンプルを作り、今回のリニューアルに間に合わせてご提供できました。

 

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ドレス+帽子<アメジスト> 詳細はこちら

ベール<珠のベール>  詳細はこちら

 

 

普通、ベールと言えば、もちろんウエディングベールですよね。

ウエディングベールはすっと立っている状態で、頭のてっぺんにベールトップを載せます。

そこから地球の引力で広がり、ふわりと波打ち美しいシルエットを作ります。
ベール自体が流れるようなシルエットの美しさ。

動いて美しく、立ち姿が美しく、ベールアップとかの変化があり、ドラマティックです。
イロイロな距離で花嫁さんを見ますよね。入り口から入ってきて、バージンロードを通り、そして祭壇では後ろ姿をみせてくれます。いろいろな距離や角度で姿を拝見します。

そして長く裾をひくベールは圧巻でウエディングならではの美しさです。

 

一方で、「エンディングベール」には、動きはありません。

シルエットや遠近感などの変化はなく、全くウエディングとは違うのです。

「エレガントな美しいエンディングベール」はどうすれば出来るのか、考えて考えてずっと試作を繰り返していました。

贈り物がきっかけで、やっと出来た「珠のベール」

新作ドレスにも同じタイプのエンディングベールを考えることが出来ました。ベールとセットの愛らしいドレスが幾つも生まれました。

ベールセットドレス こもれび

 

「珠のベール」は ベールだけでも十分に印象的にお使いいただけます。


スーツやワンピースなどの私服を着用されても使っていただけます。

色にも制限がありません。ドレスの色を選ぶ事はありません。

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そして、お着物にも合わせていただけます・

仏教のご葬儀の場合、白いお着物を着用されることが多いと思います。

そのお着物にも似合うように作りました。

艶やかな振袖や、花嫁衣装にも合わせていただけます。

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ベールだけでも、十分に死装束として、気品と尊厳に満ちたお姿になります。

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ご相談があった例ですが、直葬用にベールを購入された方がいらっしゃいます。
着衣はパジャマで、首から下は布団の中ににいるので着替えないという事です。

ベールだけで十分に死装束として、気品と尊厳に満ちたお姿になります。とお伝えしました。

ホントにそう思っています。「光の庭」のベールは、きちんとした仕立ての品格のあるベールです。

悔いのない葬儀ができました<お客様のレビュー>

大変うれしいレビューを頂いています。

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悔いのない葬儀ができました

2019/10/13 投稿者:〇〇〇〇 おすすめレベル:★★★★★

急逝した母の葬儀に際して購入させていただきました。
棺に納まった姿は花嫁のようで、親族も葬儀社の方も皆綺麗だと褒めて下さいました。
「葬儀ではウェディングドレスを着たい」と言っていた母の生前の希望を可能な限り叶えてあげることができ、悔いのない立派な葬儀をすることができました。
突然の訪問でも丁寧にご対応下さり、本当にありがとうございました。

 

光の庭 通信販売ページより

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こちらのお客様は、リバーレースをふんだんに使っている「百合」のドレスを選んでいただきました。

お父様と息子様のお二人で実際のドレスを見に来てくださいました。お母様への想いをたくさん語ってくださったのが、愛が溢れて心が温まりました。

この度は悔いのないご葬儀で送られたという事で、光の庭スタッフもとても冥利に尽きます。うれしいお言葉をありがとうございます。

 

百合

/shop/products/detail.php?product_id=92

 

#エンディングドレス #死装束ドレス #エピローグドレス #終活 #光の庭

#ウエディングドレスのようなエンディングドレス

 

 

 

 

 

品のある美しい色<お客様のレビュー>

大変うれしいレビューを頂いております。

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品のある美しい色

2016/10/17 投稿者:80歳女性 おすすめレベル:★★★★★

最後に白い色を着るのが嫌でした。
最後に着るドレスを探していて、葬儀社の終活フェアで見たときに、とても上品できれいで、これなら着たいと思いましたが、3か月悩んで買いました。

届いてから、着てみました。きれいな仕立てでよかったです。

 

光の庭 通信販売ページより

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こちらのお客様は「アメジスト」をご購入いただきました。

胸回りに布花がたくさん縫い付けられて、気品と愛らしさが満ちたドレスです。

このドレスを作っている「シャンタン」という素材は、フォーマルの素材の中でも 最高級の素材になります。

 

元は山蚕(天然のシルク)から採られた糸で織られたものです。

野にいる天然の蚕なので、作る糸も均一ではなく太いところや細いところがあるワイルドさ。

その糸を紡いで織った生地が「シャンタン」です。抑えた上品な光沢と不規則な畝が特徴です。

 

光の庭では、終活のために保管されるドレスを想定して、既製品はポリエステル素材で作っています。

10年でも20年でもシミや虫食いなど起こらない、安定した素材です。

日本の繊維の技術は素晴らしく、一見しただけではシルクかポリエステルかわかりません。

そういう素材を光の庭では 探して使っています。

 

お客さまも 前もってご準備を頂いたのでしょうか。お手元にお届けすることが出来て嬉しいです。

 

アメジスト

/shop/products/detail.php?product_id=11

 

#エンディングドレス #死装束ドレス #エピローグドレス #終活 #光の庭

#前もって準備するエンディングドレス

 

 

希望の光に包まれるドレスでした。<お客様のレビュー>

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大変うれしいレビューを頂いております。

 

2019年7月9日に日本でレビュー済み
Amazonで購入

箱を開けた瞬間、ドレスの美しさに心うたれました。
上品なデザインに美しい生地、丁寧な縫製、梱包。
アニバーサリーで贈って頂いた、ウエディングヴェール職人による繊細なヴェール。

死出の旅路へ向かう母が少しでも苦しまずに過ごせるよう、施設のスタッフに支えられながらも苦しい日々に、雲の上から届く暖かい光に包まれたような感覚でした。母はこのドレスで天国にお嫁入りするのだと思える事が、看とりの中にいる家族にとって大きな救いになっています。

間に合わないといけないと、注文時の到着予定日よりもずっと早く届けて下さったお心遣いも嬉しく、心を暖めてもらいました。ありがとうございます。

 

●●こちらのお客さまには、エピローグドレス「虹」をご購入いただきました。死装束のドレス、エンディングドレスと、検索されて見つけていただいたのでしょう。このドレスをお届けすることが出来て、本当に良かったと思います。うれしい言葉をお気持ちを頂きました。エピローグドレス「光の庭」のデザイナー、縫製スタッフ、出荷担当スタッフのすべての想いが、お客様に認めていただけたようで、幸甚に存じます。とても勇気を頂きました!!これからも頑張って 素敵なドレスをお届けしていきます。

3世代目の装花を販売開始しました

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おまたせいたしました。装花ラリエットが通信販売にアップされました。

 

今回のお花は 3世代目になります。

毎回デザインがブラッシュアップされていきます。今回も愛らしい花のハーモニー。

アーティシャルフラワーという、テクニックで作られています。

造花をデザインに沿って組み上げていきます。

 

大きさは今までと同じなので、首元にあしらったり、お手元に添えたり、同じようにお使いいただけます。

 

また、いろんなコーディネートの写真を増やしていきますので、待っていてください。

 

ラリエットを創作していただいた フラワーデザイナーの方もご紹介してまいります。待っていてくださいね。

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/shop/products/list.php?category_id=18

新作ドレスを製作中

コロナの影響で、もともとのイベント・広告関係の衣装製作が すべてキャンセルになっています。

この春の時期だと モータースポーツのレースクィーン。展示会コンパニオン。街でのサンプリングコンパニオン。

仕事のために着用する衣装製作が 新年度に合わせて目白押しのはずでした。

私の長年の仕事ですが、こんなことは初めて。リーマンショックの時も何かしら仕事は動いていたもの。

3月の所沢の球場スタッフの追加ユニフォーム納品を最後に、すっかりワイツープランニング(衣装製作の会社)の仕事は停止中。

なので、この機会になかなか手に付かなかった「新作ドレス」を製作しています。

 

今回は、限定デザインのドレスをいくつか作ってまいります。どのデザインも1着~3着くらいしか製作しません。

「パール」がメインのドレス。「レース」の美しさを強調したドレス。

ベールやポーチなどもコーディネートを凝らしたドレス。

ワクワクしますね~~。

 

今までの光の庭のドレスは皇室の方がお召しになっているような「フォーマルドレス」を強く意識してデザインをしていましたが、今回のドレスは「華やかなドレス」を目指しています。

ウエディングドレスのような「華やかさ」。

作っていてもワクワクいたします。

 

コロナの影響で スタジオ撮影が難しい状況です。どのようにご紹介できるのか考え中ですが、もう少し待ってくださいね。

 

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