お通夜の時に渡された定型の会葬御礼のほかに 二つ折りのカードをもう一枚 渡されました。
この2枚目のカードには、妻の愛が溢れていました。
お世話になっている先輩のご主人が ご逝去されました。
うかがったお通夜では、会葬御礼のカードのほかに、封筒にはもう一枚メッセージが印刷されたカードが入っていました。
そこには、ご主人が病気のために大好きな仕事を離れた事、それからの長い治療期間を二人で楽しく過ごしている事、
また、さらなる病気が発症して お身体が困難になっていく様子などが書かれていました。
先輩とは よくお会いしていたのに、ご主人のことは断片的にしか伺っておらず、このカードで近況を教えてもらったのです。
お通夜では泣きじゃくりながらも 会葬者一人一人と目を合わせてお礼を言っている先輩。
グッと胸が詰まります。
故人は外資系の会社で バリバリでお仕事をされていた方です。
若いうちに退職されてからは、「何か病気がちな様子だなんですね」と、ふんわりとおもっていました。
先輩のご主人への想いもしっかりと書かれており、帰りの電車でカードを読みながら、泣きじゃくっていた先輩のお顔が浮かびます。
定型の会葬御礼に添えられていた もう一枚のカードのおかげで、短い時間のお通夜でしたが 深く向き合えたように感じられました。
とても 素敵なカードのお話です。